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2011年7月26日火曜日

朝凪 A morning calm on the sea


「お父さん、暑い日は海に行きたいね」
「いいね、ララちゃんは海で犬かきかな?溺れないでね」
「今時の犬は犬かきなんてしないよ。サーフィンなんかやるんだ。
ところで、どうして日中は海から陸地に風が吹くの?」
「それはね、海水より陸地の比熱が小さくて温まり易いから上昇気流が生じて陸風が吹く。朝方には海風と陸風がバランスして無風状態の朝凪になるんだ」

・朝凪や 時の流れも 静止して (素粒子)
 
 The flow of time has been stopped in morning calm on the sea.

写真はオアフの海にて。
EOS40D, EF70-200mm/F4L USM

2011年7月24日日曜日

沈黙の夏 A Silent Summer


「お父さん、今年の夏はなんだか蝉の鳴き声が少ないみたいね」
「そういえば、そうかな。どうしてだろうね」
「梅雨明けに38℃の暑さが続いたせいかしら?それとも----」
「ララちゃん、レイチェル・カーソンの“沈黙の春”(Silent Spring)という小説がある。農薬で利用されている化学物質の危険性を取り上げたものだが、蝉の鳴声が少ない“沈黙の夏”は放射能汚染の広がりを意味しているのかもね」

・蝉鳴かず 沈黙の夏 過ぎゆきぬ (素粒子)

Recently we hear little cries of the cicadas. A Silent summer has gone like as a “Silent Spring” with radioactive contamination.

写真は、今年やっと見つけた蝉の抜け殻。
EOS40D, EF24-105mm/F4L IS USM

2011年7月16日土曜日

昼寝 An afternoon nap




「梅雨明け後の10日間が最も暑い時期と言われるけど本当だね、ララちゃん」
「ここは、暑さ日本一の熊谷市に近くて熱帯並み。おまけに私は毛皮を着ているのだから暑くて---」
「そうだね。連日38℃以上で、物を考えることも仕事も散歩も出来ない。こういう時は昼寝をするに限る」

・猛暑日は 無聊かこちて 昼寝かな (素粒子)

In a hottest summer afternoon, someone who feels ennui should take a nap.

EOS40D, EFS17-85mm/IS USM

2011年7月10日日曜日

ひまわり A sunflower




「ララちゃん、関東地方も梅雨があけて本格的な夏到来だよ!」
「梅雨が明けたのは嬉しいけど、また35℃を超す日が2カ月以上も続くと思うとうんざり。おまけに、また計画停電もあるかも知れないし」
「未だに避難所暮らしの被災地の人達のことを考えたら、そんな事を言ったら申し訳ないよ」

・炎天に ひまわり咲くや 夏来る (素粒子)

After the end of rainy season, the hot summer season that is burning sun and blooming sunflower has come.

EOS40D, 24-105mm/F4L IS USM

2011年7月2日土曜日

半夏生 11th day after the summer solstice



「ララちゃん、今日7月2日は雑節のうちで半夏生(はんげしょう)という日なんだよ。夏至から11日目にあたる」
「ふーん、それで?」
「そういう名前の植物があるんだ。ほら、葉っぱの半分が白くなっている---」
「なんだかひっそりと木の下に咲いているみたいで、ぱっとしないね」
「そうだね。昔は遊女にも例えられたという。顔の半分を化粧しているのに似ているとのことで」

・半夏生 ほのかに照らす 夏の月(素粒子)

The summer moon light on the plant named 11th day after the summer solstice indistinctly.

EOS40D, 24-105mm/F4L IS USM