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2011年2月20日日曜日

国際単位系の改訂(1), Revision of the International System of Units(1)


「ララちゃん、今年の秋にお父さんの住んでいる世界では大変動が起こるんだよ」
「何とかの大魔王のお話?」
「いや、怪しげな話じゃない。10月にパリで国際度量衡総会(CGPM)が開かれ、国際単位系(SI)の大改訂が予定されているんだ」
「へえ、どんな事が変わるの?」
「長い間の懸案だったキログラムの定義がいままでの人工物(いわゆるキログラム原器)から普遍的な物理定数(プランク定数)による定義に変わるんだ。プランク定数が再定義されると言ってもいい。
それにともなって、色々な基礎物理定数が再定義されることになる。例えば、電気の分野ではアンペア(A)も見直され、ジョセフソン定数、フォン・クリッツィング定数も。ボルツマン定数が変わるから熱力学温度のケルビン(K)、アボガドロ定数が変わるから物質量モル(mol)も再定義されることになる。
つまり、広く言えば科学の根本に大変動が起こるんだよ」
「それって、人の生き死にや経済問題に関係あるの?」
「うーん、直接は関係ないけどね----」

・基礎物理に 疾風怒濤の 余寒かな (素粒子)

Based on the recent physical studies in Metrology, the Plank constant will be revised in near future. It will bring about a big change not only the basic physics, but also all of natural science.

EOS40D, Sigma 105mm/F2.8 macro
(写真は、”冬の桜”)

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