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2013年3月28日木曜日

桜花(1)  Cherry blossom(1)








・素の我に 戻り眺める 桜かな (素粒子)

I have been looking deeply at the cherry blossom, becoming a plain myself after retirement.

古墳(埼玉県行田市「風土記の丘公園」)の上に咲く桜。上空に現代を象徴するジェット機が飛んでおり、この桜は古代と現代の間の時間と空間の中にたたずんでいる。

5DIII, EF70-200mm/F2.8L IS USM II

2013年3月24日日曜日

北帰行 Return to the north

 


・渡り鳥 北に帰るや 春つれて (素粒子)

Migratory birds return to the north land, with carrying a spring back.

5DIII, EF70-200mm/F2.8 IS USM II + EF1.4XIII

2013年3月17日日曜日

春来たる Spring has come


・生きていて 良かったと思える 春来たる (素粒子)

Spring has come again, it seems worth while living.


「お父さん、広大な宇宙の時空は一般相対性理論で理解できるみたいだけれど、微小な宇宙である素粒子の世界もおなじ理論で統一的に解釈できるの?」
「ウーン、ララちゃんはまた質問攻めでお父さんを困らせるね!それが問題なんだよ。
素粒子の世界は量子力学で理解される。で、困ったことに相対性理論と量子論は相いれないんだよね」
「何故?どうして?」
「いじめっこララちゃん、何故かという説明はお父さんの能(脳)力を越えるね。ただ、例えて言えば相対論は決定論的で一神教のようなもの、量子力学は多くの真理があるという多元論的で多神教のようなものだ。最近では、二つの理論を統一する超弦理論の研究が進んでいるけれども完成した訳ではない」
「ますます分からない。ところでお父さんの俳名はどうして素粒子なの?」
「若い頃 素粒子の理論物理をやる脳力がなかったお父さんのあこがれなのだよ」


5DIII, EF24-105mm/F4L IS USM

2013年3月11日月曜日

追悼 Mourning



・震災の 死者を悼むや 春嵐 (素粒子)

We mourn the death of over 15 thousand people by the big disaster just two years ago. Spring storm blows hard as if it felt sorrow for the tragic affair.

5DIII, EF 24-105mm/F4L IS USM

 

2013年3月6日水曜日

初午 Hatsu-uma Festival




・初午や 豊穣祈る 供え物 (素粒子)

People pray a bumper harvest to the Inari-shrine in Hatsu-uma Festival with offering fox’s favorite food “Abura-age”, “Osekihan”, "Toufu”.  Fox is a messenger of the god Inari.


5DIII, EF24-105mm/F4L IS USM

2013年3月2日土曜日

東風(こち) An east wind



・東風吹きて 森羅万象 目覚めたる (素粒子)

An east wind blows hard, then all nature wake up from long hibernation.


「お父さん、東風はどこからどこに吹くの?」
「ララちゃん、それはね、もしかしたら地球から宇宙に吹くんじゃないかな」
「宇宙にも?」
「そう。宇宙の時空の動きを表わすアインシュタインの一般相対性理論の限定された(物体が光にくらべてゆっくり動き、物体があまり大きくなく、密度もそれほど高くない)場合の近似解がニュートン力学で表わされる地上の目に見える物の動きなのだ。
だから、この地上で吹く東風を相対論的に敷衍すれば宇宙の果てにも吹くかも知れないんだよ」
「風は空気の流れでしょ。宇宙には空気がないのに?」
「宇宙には暗黒物質(ダークマター)が充満しているんだよ。空気の流れが暗黒物質に伝搬して宇宙の果てにも伝わるかも」
「また、お父さんのホラ吹き男爵が始まった---- 眉にツバつけて聞こうっと」

写真は、ボケの花
5DIII, EF100mm/F2.8 macro IS USM