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2010年9月27日月曜日

川遊び Playing in the river



「お父さん、あんなに満々と流れていた川の水がなくなり、川底が見えるよ」
「秋になって稲が稔り、水田に水を流さなくてもよくなったからね。
ご覧、子供たちが川底の小魚を追いかけて遊んでいる」
「小学生から学習塾に行く子が多いけど、こんなに無心にどろんこになって川遊びする野生の子らもいるんだ」
「ララちゃん、日本の未来もまだまだ捨てたものでもないかもね。どろんこになって遊ぶ子は頼もしい」

・川底の 小魚追うや 秋日和 (素粒子)
In Autumn day, boys and girls are playing in the river to catch small fishes.

EOS40D, EF24-105mm/F4L IS USM zoom

2010年9月22日水曜日

雨月(ブログ100回記念日) Full moon behind the cloud



「ララちゃん、今日は中秋の名月のはずだったけれど残念でした。雨降りだもの。中秋の名月なのに雨で見えないのを雨月と言うんだって」
「うーん、見たかったのに--- 。
月といえば藤原道長の “この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも なしと思へば” という短歌があるよね」
「おや、ララちゃんも知っているんだ。偉いね。
これは、権力闘争の果てに摂関政治の頂点に立った感慨を歌ったものだろうね。ちょっとえげつない感じがする」

・望月の やがて欠けるを 彼知るや (素粒子)
Did Mr. Michinaga Fujiwara (Great authority in Heian period) know the full moon would be wanted?

(写真は前日の小望月。空にはまだ青みが残っている。秋雨前線があるため天気は下り坂で、すでに空気中に湿気を含んでいるので月面は赤みを帯び、輪郭がかすんでいる)
EOS40D, EF70-200mm/F4L USM zoom

2010年9月18日土曜日

地域の秋祭り Domestic autumn festival



「ララちゃん、虫の音に混じって笛や太鼓の音が聞こえるよ。今日は地区の秋祭りの宵宮なのだ。行ってみようよ」
「もうそんな時期なの?今年はいつまでも暑くて夏みたいだったのに」
「そうだよね。大変な夏だったけど無事乗り切った訳だ。もうすぐお彼岸だし、一息つけるね」

・酷暑過ぎ 祭り囃子も 軽やかに (素粒子)
As passsed fiercely hot in this summer, the sound of a flute in the autumn festival spreading lightly.

EOS40D, EF24-105mm/F4L IS USM, zoom

2010年9月11日土曜日

白樺の回廊 Corridor of white birch at Biei, Hokkaido


「富良野・美瑛を愛した写真家がいたんだって、お父さん?」
「前田真三という写真家がいたんだ。廃校になった美瑛の小学校を買い取って自分の写真展示館「拓真館」にして無料で開放している。一緒に行った友達が心酔しているので、お父さんも連れて行ってもらったんだ」
「どうでした?」
「いや、実に素晴らしい写真ばかりだった。あんなふうに撮れたらいいと勉強になったね。
その建物の裏には白樺の回廊があって、写真の感動を語りながら歩くのにいい雰囲気だったよ」

・新涼や 美瑛愛せし 写真家あり (素粒子)
We remember a famous photographer Mr. Shinzo Maeda who loved the scenery of Biei in early Autumn days.

EOS40D, EF24-105mm/F4L IS USM zoom
(写真は拓真館裏の白樺の回廊。モーツアルトの音楽でも聞こえて来そうな --- )

2010年9月8日水曜日

富良野・美瑛 Furano/Biei in Hokkaido



「お父さん、北海道に撮影旅行に行ってたんだね」
「うん、札幌で40数年ぶりに学生時代の寮生の集まりに出て、ついでに富良野・美瑛まで撮影旅行に足を伸ばしたんだよ」
「いい景色はありましたか?」
「そう、十勝連山や芦別岳、日本離れしたなだらかな丘陵地帯が美しかったな。この地を愛した写真家前田真三の展示ギャラリー「拓真館」を見学して感動したね」

・秋天や 北の大地の 無人駅 (素粒子)
There is an unmanned station in Northland, under large and clear fall sky.

EOS40D, EF24-105mm/F4L IS USM, zoom
(写真上は芦別岳。下は富良野と美瑛の間の美馬牛(びばうし)という無人駅にて。ローカル線で一両のディーゼルカーが運行している)

2010年9月1日水曜日

虫の音 Sound of cricket


「お父さん、いつまで暑さが続くのかしらね?」
「暑さ寒さも彼岸までという言い伝えがあるから、あと三週間くらいかな」
「もう我慢も限界。心頭滅却すればなんて嘘」
「でも、夜になると庭で沢山の虫が鳴いている。耳を澄ませていると、虫の交響曲に引き込まれて自分も自然の一部だと思うね」

・夜の闇に 虫の音満ちる 晩夏かな (素粒子)
The dark of night filled with sound of cricket in late summer.

EOS40D, EFS17-85mm standard zoom