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2012年6月20日水曜日

青嵐 Wind blowing through verdure



「ララちゃん、いまファウスト(相良守峯訳)を読みかけなんだけど、銀座シネスイッチに映画「ファウスト」が来ているというので見て来たんだ」
「へえ、どうでした?」
「それが、ゲーテ原作でアレクサンドル・ソクーロフ監督の自由な解釈と翻案によるものなそうだけど、筋を追っているうちにだんだん頭が痛くなって---」
「要するに、お父さんには分からなかったのね」
「そうなのだ。どうも深いところがいまいち----」
「考え込むことなんてないのよ。「ファウスト」も、「カラマーゾフの兄弟」も、「罪と罰」も、「神曲」だって人間の罪は神によって救われるというプロパガンダ小説なのよ」
「それは、また随分大胆な解釈だね」

・読みかけの ファウスト措くや 青嵐 (素粒子)

I leave “Faust” half-read for a short while, because a wind blowing through fresh verdure.

EOS40D, EF24-105mm/F4L IS USM

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