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2011年11月30日水曜日

喪中はがき "Mochu notice card"


「お父さん、郵便屋さんが来たみたい」
「また今日も喪中はがきが届いたよ。寒くなって時雨る時期になると、喪中はがきが次から次に届くんだよね」
「もしララが亡くなったら、喪中はがきを出すの?」
「そりゃ、12年半も一緒に暮らして家族と同じだからそうするさ」

・時雨るや 喪中はがきが 今日もまた (素粒子)

 I have received “mochu notice card” day by day in eary winter shower. The card informed that people lost a love one during the past year, and not exchange New Year’s card.

EOS40D, EF24-105mm/F4L IS USM

2011年11月23日水曜日

勤労感謝の日 Labor Thanksgiving Day



「ララちゃん、今日は勤労感謝の日なんだよ」
「本当は作物の収穫のお祝いなんでしょう。お父さんは何に感謝しているの?」
「うーん、高校を出て郷里の盛岡を離れ、大学を出て就職してから病気もせずに何十年も働けたことに感謝だね。最初は民間企業に入ったけど、途中で国立の研究機関に転じて国家計量標準を研究し開発したんだ」
「それで、勤労できたことに感謝という訳ね」

小春日や 故郷離れて 幾とせぞ (素粒子)

I have a rest time in a mild late fall weather, as I had worked hard after leaving my home town.

EOS40D, Sigma 105mm/F2.8 macro
(写真は山茶花)

2011年11月15日火曜日

初時雨 The first winter shower



「お父さん、時間は直線的に過ぎ去るの?」
「うーん。毎年春夏秋冬と季節が巡るし、十二支も12年ごとにぐるぐる巡るから直線的と言えないかもね」
「それじゃ、時間は螺旋状に過ぎていくの?」
「やあ、ララちゃんは哲学的になったね。ともあれ、ことしも初時雨が来た。これからは木枯らしが吹き、寒くなりそうだ」

・初時雨 もみじ葉濡らし 過ぎ去りぬ (素粒子)

The first winter shower has passed with wetting scarlet maple leaves.

EOS40D, EF24-105mm/F4L IS USM

2011年11月8日火曜日

立冬 The beginning of winter



「ララちゃん、今日11月8日は立冬と言って冬の始まりなんだよ」
「春のような暖かさなのに?」
「うん、不思議なものだね。何があっても、大震災も人の悲しみもそ知らぬように季節は巡って来る。これからは西高東低の空っ風が吹くようになるよ」

・冬来る 大震災を 踏みしめて (素粒子)

 The beginning of winter has come stepping firmly on the big disaster.

(写真はカラス瓜)
EOS40D, EF70-200mm/F4L USM

2011年11月6日日曜日

国際単位系(SI)の改訂(3) Revision of International System of Units (III)



「お父さん、2月頃に今年の秋には国際単位系(SI)の改訂があるって聞いてたけど、あの話はどうなったの?」
「うん、10月17日からパリで第24回国際度量衡総会(CGPM)が開かれたんだよ。最も関心の高い議題は、国際単位系(SI)を改訂して質量の標準を人工物であるキログラム原器から普遍的な基礎物理定数(プランク定数、真空中の光速度、Csの遷移周波数や、あるいはアヴォガドロ定数など)で表現するように置き換えようという方針が決まったことだ。度量衡(Metrology)の世界では最後の大きな課題だった」
「いつから、そうなるの?」
「今はそういう方針が決まっただけで、実際に実現するのはもう少し先になりそうなんだ。各国の国立研究所で研究が進められているのだけれど、この秋までに本当にみんなが納得できるデータが揃わなかったのだよ。
でも、いいところまで来ているからそう遠くない将来には実現しそうだね」

・身にしむや 激流の渕に たたずみて (素粒子)

I’m struck into silence to watch the drastic evolution on system of weights and measures.

EOS40D, EF24-105mm/F4L IS USM