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2010年10月25日月曜日

秋の蝶 Autumn butterfly



「久しぶりにいい天気だ。散歩に行こうか、ララちゃん」
「ルンルン気分だね。あっ、あそこにちょうちょが飛んでる。秋なのに!」
「そうだよ。秋だって蝶は飛ぶんだ。でももうすぐ冬になるから、精一杯いまを生きて欲しいね。お父さんも人生の秋だから、あれを見ているとわが身のようでじーんとくる」

・冬近し 命燃やせよ 秋の蝶 (素粒子)
An autumn butterfly, be live with all his might, because cold winter will come soon.

EOS40D, EF70-200mm/F4L USM

2010年10月20日水曜日

十三夜 Pre-full moon


「お父さん、今日の十三夜の月も雲の陰でおぼろにしか見えないね」
「うーん、1カ月前の十五夜も無月だった。今年はいい月とのめぐり合わせが悪いのかな」
「暑さが厳しかったのに、さすがにもう朝晩は冷え込んできたし---」
「今宵は月見が出来ないけれど、田舎から送ってきたサトイモで芋の子汁を楽しむとするか」

・温かき 芋煮うれしや 十三夜 (素粒子)
To our regret, we could not see pre- full moon because it was hidden in clouds, so we enjoyed hot taro-imo dishes.

EOS40D, EF24-105mm/F4L IS USM, zoom
(十三夜の月のかわりにコスモスの花を)

2010年10月12日火曜日

ミドルワールド Midle-world



「ララちゃん、ミドルワールドって知ってる?」
「何のこと?」
「それはね、「現世と死の国の間にあって、現世に心残りのある人の魂がさまよう場所」なんだってさ。
NHKラジオの英語劇「リトルチャロ・2」では子犬のチャロが飼い主を探してミドルワールドを訪ねるんだ」
「そうなんだ。仏教の中有(死後49日までの現世と来世の間を魂がさまよう期間)に似ているみたい」
「仏教では49日という時間、ミドルワールドは場所(空間)だね。
いずれにしても、死後しばらくは魂が時空をさまようのだ」

・秋の日や 滲み入るごとき 柔らかさ (素粒子)
In autumn day, the sun is shining soak into the Jizo softly.

EOS40D, EF24-105mm/F4L IS USM
(写真を差し替えました)

2010年10月5日火曜日

金木犀 Kinmokusui-blossums


「ララちゃん、庭の金木犀の花が咲き始めていい匂いがするね。
 夜の匂いは一段と魅惑的だ」
「どうしてこんないい匂いかしら?」
「何故かは知らないけれど、この匂いはなんとなく善い事が起りそうな気にさせる」
「もしかして、ララのお嫁入りとか?」
「うむ、生まれてから11年目だから人間の歳に換算すると
 -----It’s too late」

・善き予兆 金木犀の 香りかな (素粒子)
The smell of Kinmokusui-blossums forcast us a happy events.


EOS40D, EF24-105mm/F4L IS USM

2010年10月1日金曜日

彼岸花 A spider lily


「今年も彼岸花の咲く時期になったね、お父さん」
「そうだね、だけどあの花はあんまり好きじゃないんだよ」
「どうして?」
「地面から茎が出て、葉っぱがなくていきなり花が咲く。
まるで地下の黄泉の国から茎が伸びて咲く花みたいで怖いんだ」

・冥府より 咲き出る如し 彼岸花 (素粒子)

A spider lily blooms as if it came from underworld.

EOS40D, EF24-105mm/F4L IS USM