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2010年7月27日火曜日

赤い月 Red moon


「お父さん、日中はとっても暑かったけど、夜になったら少し楽になったみたい」
「ご覧、真っ暗な空に満月が昇ってきた! 赤い月だ。空気中の湿度が高いからかな」
「虫の音は聞こえないけれど、夏草やサルスベリ、ノウゼンカズラなどのむせ返るような匂いが夜の闇に満ちみちているね」
「おお、ララにも詩の心があるんだね」
「詩の心じゃなくて、単に嗅覚が鋭いだけなの」

・炎暑熄み 満月赤く 夜の匂い (素粒子)
The drought heat has stopped at night, then the moon turn tored and it smells night fragrance.

EOS40D, EF70-200mm/F4 USM, zoom

2010年7月23日金曜日

うちわ祭り Uchiwa festival in Kumagaya




「ララちゃん、暑さに参ったかな?」
「暑さで有名な熊谷、館林に隣接しているのにここ行田はどうしてお天気の時間に取り上げられないの?」
「それは簡単なことで、ここには気象台も測候所もないからさ。だけど暑さに変わりはないね」
「熊谷では、7月20-22日はうちわ祭りなんだって」
「お父さんも久しぶりに出かけたんだ。すごい人出だったよ。70万人とか」

・炎帝も ともに戯る 祭りかな (素粒子)
The king of scorching sun enjoy together with people at the Uchiwa festival.

EOS40D, EFS17-85mm/standard zoom

2010年7月18日日曜日

夏つばめ Summer swallow


「ララちゃん、やっと梅雨が明けて夏到来だね!つばめがあんなに気持ちよさそうに水田の稲の上を飛び回っているよ。夏が来て嬉しそうだ」
「毛皮を着ている身では、夏が来ても嬉しくないの。特に北関東のこの辺りは毎日猛暑日になるんだから死にそう。ララは生後11年になるから暑さが身にこたえる」
「それはお父さんも一緒だね。もはや、お互い老体だからな」

・夏つばめ 青田の上に 弧を描き (素粒子)
Summer swallow flying arched high on the green rice field.

EOS40D, EF70-200mm/F4L USM, zoom

2010年7月9日金曜日

半夏生(はんげしょう) Hangesho - a half white leaf


「あの白い葉っぱは何?」
「あれはドクダミの仲間で「半夏生」と言うんだって、ララちゃん」
「なんだか変わった名前だね!」
「半夏生とは、天文学的には天球上の黄経100度の点を太陽が通過する日(かつては夏至から11日目)で7月2日頃を言うらしい。この時期になるとこの花の葉っぱの半分程が白くなるので、女の人が顔半分化粧したのにみたてて「半化粧」とも言うんだってさ。どちらも同じ発音で面白いね」

・半夏生 木暗闇より 浮きいでて (素粒子)
Hangesho appeared through the darkness among trees.

EOS40D, Sigma 105mm/F2.8 macro

2010年7月5日月曜日

梅の実 The fruit of Ume


「梅雨で毎日蒸し暑くて、毛皮を着ているララちゃんは大変だね」
「もう、毎日ぐったりです。散歩は朝と晩の涼しい時だけで、あとはお昼寝」
「九州では大雨で被害が出ているんだって。こちらでも、長雨のために収穫し忘れた梅の実も黄ばんできているね」

・すでに夏 残りし実梅 黄ばみたり (素粒子)
Summer has come, some of the ume (Japanese apricot) left behind harvest already turn to yellow.

EOS40D, Sigma 105mm/F2.8 macro