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2010年4月30日金曜日

新緑 New green leaves



「お父さん、ララをおいてけぼりにしてどこに行ってたの?」
「森林公園に行ってサイクリングしてたんだよ。年間パスポートがあるからね」
「どうでした?」
「森の中に良く整備された全周17 kmの自転車専用コースがあって、適度なアップダウンや曲がりで走るととても気持ちがいいよ。走っていたら、通り雨に遭ってしばらく雨宿りをしたんだ。雨に濡れた新緑を見ていると、生きる力を分けてもらったね!」
「いいな!ララも一緒に走りたかったな」

・新緑や したたる雨に 躍動し (素粒子)
 New green leaves, spring out in a sweet rain.

EOS40D, Canon EF70-200mm/F4L USM

2010年4月24日土曜日

ジャーマン・アイリス German Iris


♫---Komm, lieber Mai, und mache die Bäume wieder grün, Und laβ mir an dem Bache die kleinen Veilchen blühn! --- ♪
「それ、なんて言う曲なの?」
「モーツアルトの「春へのあこがれ」 ”Shensucht nach dem Frühling” だよ。寒いドイツの人達が春を待ち焦がれる気持ちを歌ったものだね。
やあ、ちょうどジャーマン・アイリスが咲きだした。はるばるドイツから日本に来て根をおろし、不順な天候でも健気に春を知らせている」

・風光り 異国に咲くは アイリスか (素粒子)
 Spring window is glittering, the blooming flower might be a German Iris.

EOS40D, Sigma 105mm/F2.8 macro

2010年4月18日日曜日

姥桜


「地球温暖化なんて嘘だと思わない?暑さ寒さも彼岸までと言うのに、こんなに寒いんだから」
「そうだね。でも天気が回復して来たから散歩に行こうか、ララちゃん」

「いつもの風土記の丘公園だね。ここには、小高い山が沢山あるんだ」
「あれは埼玉(さきたま)古墳群http://www.bell.jp/pancho/travel/saitama/sakitama%20kofungun.htm
なんだよ。埼玉県の県名の元にもなっている」
「とっくに散ったかと思ったのに、丸墓山古墳の上にまだ桜が咲いているね」
「散りそうで散らない、まだ色香が残っている。こういうのを姥桜と言うんだって。もしや、ララちゃんも---ムフフフ」

・いにしえの 民草しのぶ 古墳かな (素粒子)

EOS40D, Canon EFS17-85mm/zoom

2010年4月11日日曜日

百花繚乱 Many flowers blooming in profusion


「荒川の土手の菜の花も、立派な長屋門のあるお屋敷の桜の大木も、森林公園のいろいろな花も今が盛りだね、お父さん。お花見の人も沢山いるし」
「沢山の種類の花が咲き競っているのを百花繚乱と言うんだよ。転じて、美女が沢山いることもそう言うみたいだね」
「ララは、その中に入るのかしら?」
「うーむ、答えに窮するな。ララはララらしくて可愛いよ」

・目にも見よ 百花繚乱の この春を (素粒子)
 Look, all eyes watching many flowers blooming in profusion in this spring.

EOS40D, Canon EFS 17-85mm/zoom
(写真は森林公園(正式な名称は国営武蔵丘陵明治百年記念森林公園)の野外炊飯広場でのお花見の人々)

2010年4月4日日曜日

桜花 Cherry blossums



「今年は寒いけどようやくお花見の季節になったね、お父さん」
「去年の桜も今年の桜も咲く花の色は変わりないけど、人は歳をとる。お父さんもいよいよ遊行の時期になったな」
「遊行の時期ってなに?」
「社会的な責任を果たし終えて、次の世代に譲って、ゆっくりとお釈迦様のもとへ近づく時期なんだってさ、ララちゃん」

・去年今年 桜の色は 変わらねど (素粒子)
 The color of cherry blossums do not change forever, but the way things are changed.

EOS40D, Canon EFS17-85mm/zoom