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2010年6月27日日曜日

村田先生 Professor Murata


「お父さん、しばらく出張でしたね」
「講演で、東京・関西方面に出かけていたんだよ。大阪では時間を作って学生時代の恩師にもお会いできて嬉しかったね」
「どういう先生でした?」
「ご専門は光学情報処理(ララちゃんには難しいかな?)。ドイツ帰りの厳格な先生で、学生の頃のお父さんは目立たない生徒だったのに、定年を過ぎた今に至るまで親しく接して下さる。85歳になられて、厳しかった先生も好々爺だね」

・緑陰に しばし語らふ 師弟かな (素粒子)
Both of the grown older teacher and his student have a pleasant talk in the shade of a tree.

先生のお写真は、銀塩写真からデジタル化したもの

2010年6月18日金曜日

はやぶさ HAYABUSA - A Japanese space ship which took back some materials from other planet


「お父さん、「はやぶさ」ってすごいんだね!はるか宇宙のイトカワまで60億キロメートルも旅して地表の成分を持ちかえったとか」
「うん、お父さんの研究所のお隣りのJAXAは頑張ってるな。偉いよ」
「で、この白い花房は何なの?」
「オーストラリアのウーメラ砂漠に落下してくる「はやぶさ」が流星みたいだったと言うから、こんな感じだったのかと思って」

・成せばなる 大和魂 ここにあり (素粒子)
HAYABUSA shows a Japanese spirit that "Where there is a will, there is a way".


「ララちゃん、「はやぶさ」ってそのほかにもすごいんだよ!2011年3月から東京―新青森間で運用開始する新幹線も「はやぶさ」(最高時速300km/h)、かつての日本陸軍の名戦闘機も「隼」だったのさ」

EOS40D, Sigma 105mm/F2.8 macro

2010年6月10日木曜日

あじさい A hydrangea


「お父さん、紫陽花が咲き始めたね。梅雨が近いのかな?」
「そうだね、紫陽花の花は色々な色に変わるものらしい。土地の性質にもよるんだって」
「実際に見てみないと綺麗さはわからないね」
「いや、ララちゃん、“On ne voit bien qu'avec le cœur. L'essentiel est invisible pour les yeux.” (Le petit Princeより)」ということもある」
「えっ、なあに?」
「心でしか見えない、大切なことは目にはみえない、ってこと」

EOS40D, Sigma105mm/F2.8 macro

2010年6月3日木曜日

早苗田の中の街


「お父さん、大変!田んぼの中に街がある!」
「ララちゃん、あれはもしかしたら虚の世界かも知れないよ」
「虚ってなあに?」
「数学でいう複素数には実数部(real part)と虚数部(imaginary part)がある。電磁気学ではよく使うんだ。早苗田の水面に逆さに映っている街は現実世界の虚数部で、あの世かもね」
「お父さんの言う事は、いつも怪しいんだから。眉にツバして聞きます!」

・虚の世界 逆さに映るや 早苗田に (素粒子)

EOS40D, Canon EF70-200mm/F4L USM, zoom